赤が好きというか…
(徹夜山パンバイトの帰りに俺を電車に置いてったM浦さんのインスタストーリーより)
最近服がなんか赤い。
今日ね、M浦さんが言うんですよ、『なんでお前上が赤で下が青のツートンカラーのファッションなの?キショイんだけど』って。
まあ確かに。ダウンは赤、パーカーも赤、ネックウォーマーは赤、そしてリュックも赤。
そういやこの前買った手袋も赤いわ。
ズボンは基本ジーパンだし、この前amazonで買った雪靴はジーパンと同色の青。完全に上下二分割の信号機。南北問題の地球を図示ってレベル。
赤と青のツートンカラーってスパイダーマンかよって。俺実は蜘蛛に噛まれてたのかって。
でもね、別に赤が大好きで買ってるとかじゃないんですよ。なんか適当に買い物したら全部赤くなるんですよ。
そもそも俺、好きな色は白だし。撃滅だし。
多分ね、これ後天性の疾患みたいなやつなんですよ。遺伝子組み換えの結果みたいな。大豆。
まあ僕は物心ついたのが中学生くらいなんですけど、その時にはもう6年間男子校って魔境に生息していて。
中高6年間男子校制服着用って要はファッションなんてないっつってるのと同義でして。
物心ついた時には学校には制服、私服も制服、タンスの中には服が1枚。パンツはトランクス、靴下は白か黒。
若者の街渋谷、大人の街新宿、眠らない街歌舞伎町、どこへ行こうが無論、制服。
ちなみに漢は黙って詰襟学ラン、ブレザーは軟弱、異論は認めない。
オシャレって言ったら夏でもワイシャツ長袖で袖まくるとか、冬は少しお洒落なセーター着るとかそんなんなんですよ。
ぶっちゃけ服ってのはチ○コ隠せりゃなんでもよくね?みたいな。実際水泳部とかそんなんだったような気がする。アキラ100%的な。
シロクマの人たちはチ○コも隠さないけど。
そんな状態でファッションセンスなんて磨かれるはずもなく、大学生の春に路頭に迷うのは確定事項なんですよ。
それでもやっぱり服とかカッコよく決めたいじゃあないですか。大学生だし。ちょっと自分を飾りたいじゃあないですか。
そんで迷いつつもまず買うのが大学生のファッション本。買って読んでユニクロ行くと。とりあえず数着買うよね。
それ着て大学行ったらみんな服同じなんすよ。ジャケットとかさ、パーカーとかさ。
あっこいつユニクロで買ったんだなって。さてはコイツも同類かと。
もうこの時点で、服なんてどうでもいいやってなるんですよ。チ○コ隠せりゃいいよって。服に個性なんかいらねえよって。どうせ俺なんてカッコよくないしなと。
って思ってたら学部の女の子が教えてくれたんですよ。『服は同系色じゃなくて、1つ明るい色入れたりすると見た目が良いよ』って。
感動しました。そう言うことか。そうすれば見栄えが良くなるのか、女の子にモテるのかと。
実際はそうすると良いって言ってただけですけど、僕には目からウロコでした。
んで服買う時、まあユニクロなんですけど、考えるわけです。
下はジーパン確定なんだから、上半身を目立たせたいなって。
何度も言うけど、その子は『明るい色』って教えてくれただけで目立つ色なんて言ってないんすね。
でも俺の中では明るい色=目立つ色っていうamazonの奥地に生息するヤドクガエル的危険色の発想しかなかった訳で。
『服は目立つ色がいい』って考えにもうなっちゃってるんでしょうね、俺の頭の中。
そんで見つけるんですよ、真っ赤なパーカーと真っ赤なダウン。
ユニクロの裏の意図すら感じるけど目の前にあって。
女子からのアドバイスっていう神の啓示にも近いものを得た俺が買うのは当然じゃないですか。
買って、着てみる。確かに目立つんすよ。めっちゃ目立つ、蛍光色の赤。目立つ。
ここから、俺の中で『赤=目立つ=カッコいい』みたいな潜在意識が刷り込まれたわけで。
今では服でもなんでも赤あるならなんとなく赤を買っちゃうくらいには赤になりました。
結局ね、服なんてのはね、チ○コ隠せる赤いものならなんでもいいんすよ。うん。